両方使ってみる

medicine and health

経口避妊薬としてのピルの名前はよく知られていますが、日本では1999年に認可されたものの一般的ではありません。アメリカで公表されたピルの添付ガイダンスによると、ピルを使って避妊に失敗した比率は0・1パーセント、コンドームでの避妊失敗率は3パーセントから12パーセントなのですが、それでも日本ではコンドームが主流となっています。ピルは自由に買えるわけでなく病院で検査を受けないと手に入らない薬ですから、女性が積極的に立ち回る必要があります。欧米では人気のピルですが、日本においてはセックスは男性主導という側面があり、自販機でも売られ、男性でも簡単に手に入るコンドームに手が行くのは、ある意味当然の流れともいえます。

ピルは内服薬ですから、どの薬にもあるように当然副作用の心配があります。当初使われていた中高用量ピルはホルモン量が多いこともあり、血栓症や嘔吐、頭痛や体重増加などの副作用がしばしばみられました。しかし現在主流となっている低用量ピルは、健康な女性の場合は副作用は極めて少なくなっています。もし男性用のピルがあるのなら、コンドーム装着の違和感に不満を持っている男性は、迷わず飛びつくはずです。ただ残念ながら、今のところ男性用はありません。女性が月に1回1個の卵子を排卵するのに対して、若い男子の場合では毎日数千万個の精子が作られるため、これをコントロールするのは至難の技です。しかし、現在も男性用ピルの研究は進められています。